Rider!!

SUZUKI SV400S

1999 年から 2003 年まで首領の主力戦闘機を務めたバイク。

総走行距離 6964km、まあ、ガレージに眠っている時間の方が長かったわけですが、色々と弄り廻したわけで、そこそこ楽しめたのではないでしょうか。

大型自動二輪免許を教習所で取得できる現在では、400 クラスは主流の商品とは言い難く、かなりマイナーな存在となっているわけですが、V ツインエンジンでスポーティなモデルを出したスズキは、意図が少々不明とは言え、頑張ったと評価できるでしょう。まあ、その後、大量の在庫を抱えて、悩んでいるようにも見受けられますが。

この SV400S には、SV400(S に対して無印と呼ばれた)というネイキッドモデルや、SV650 という、兄貴分も存在していました。本来ヨーロッパ向けの 650 がオリジナルモデルと思われますが、国内ではウケず、650 シリーズは早々に国内のラインナップからは消えてしまいました。パワーでチープ感を誤魔化している 650 より、若干アンダーパワーな 400 の方が、SV というバイクを、色んな意味ではっきり表現していたとは思いますが。

まあ、良くも悪くもスズキのバイクでありまして、デザインとか首領の好みではありません。

エンジン自体は V ツインらしく、フラットな感じはありましたが、足回りは相当チープでしたねえ。ただ、ツーリングをメインに考えれば、こんなもんかと割りきれないこともなく、コストパフォーマンス的には正解のバイクでしょう。

リアサスペンションをオーリンズに換装してからは、だいぶ落ち着きましたが、フロントはかなりヘナヘナな感じ(駄目というわけではないし、わざとそういうセッティングになっていると考えられなくもない)で、その辺に手を入れたかったのですが、時間がなくなってしまい、そのまま売られていきました。

あちこち、少しずつ弄り廻せたという点では、楽しいバイクでしたし(オーリンズが恐ろしいほど良く出来たサスペンションだということも分かったし)、比較的長距離のツーリングもこなしたし、一応満足できたバイクでしょう。

しかし、直 4 ネイキッドが主流だったこのクラスに、V ツインのスポーツ(もどき)をラインナップした SUZUKI って、なかなかやるなあと思わせます。それが営業的に正解だったかどうか、内容的に良いものだったのかどうかはともかく、誰もがフルパワー・フルスケールのモデルや、そのスケールダウンモデルに乗りたいわけではないという意味も考えれば、一概に否定できるものでは無いことは確かでしょう。

【2003-06-18T15:21:57+09:00 追記】

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