Telefonica - Dakar 2004 のまとめ


第 26 回 Telefonica - Dakar 2004 (パリ・ダカールラリー)2 輪部門について検討してみました。

各ステージ毎の完走率、全ステージを通しての残存率を検討すれば、2004 年のパリダカがどういうものか見えてくるような、こないような。


走行距離

どのくらいの距離を走ったのかを表にしてみました。

ステージ名SS 距離リエゾン距離ステージ走行距離積算距離
01st1km395km396km396km
02st25km538km563km959km
03st9km856km865km1824km
04st75km677km752km2576km
05st337km238km575km3151km
06st351km452km803km3954km
07st701km354km1055km5009km
08st355km38km393km5402km
09st736km9km739km6141km
10st---6141km
11st---6141km
12st213km453km666km6807km
13st478km256km734km7541km
14st547km4km551km8092km
15st579km72km651km8743km
16st191km456km647km9390km
17st27km79km106km9496km

ステージ完走率

各ステージ毎の完走率を調べてみました。

ステージ名出走台数完走台数リタイア台数ステージ完走率残存率
01st1951950100.0%100.0%
02st195194199.5%99.5%
03st194193199.5%99.0%
04st193191299.0%97.9%
05st1911781393.2%91.3%
06st1781601889.9%82.1%
07st1601402087.5%71.8%
08st1401043674.3%53.3%
09st104782675.0%40.0%
10st-----
11st-----
12st7877198.7%39.5%
13st7776198.7%39.0%
14st7672494.7%36.9%
15st7267593.1%34.4%
16st6765297.0%33.3%
17st65650100.0%33.3%

パリダカ・グラフ

んで、グラフにしてみました。ついでに、Telefonica - Dakar 2003 と比べてみました。

Telefonica - Dakar 2004 のグラフ Telefonica - Dakar 2003 のグラフ

2004 のグラフを見ると、アフリカステージに入ってから、完走率は下がりはじめ、8ステージがピークになります。技術的な問題と、疲労の蓄積によるものだと思われますが、8・9 ステージの完走率の低さは、かなりのもので、相当にタフなコース設定であったと考えられます。

5 〜 7ステージのリタイア台数は、51 台(参加台数の 26%)とかなり多いように思えますが、ステージ完走率では、87.5 〜 93.2% と比較的高く、基礎技術力や(マシン・ライダー含めての)体力レベルに応じての振り落としステージとも言えそうです。

10・11 ステージがキャンセルになり、12 ステージの前に休息日が入りましたが、休息後のステージは完走率が上がり、その後徐々に完走率が悪くなっていきます。マシン・ライダー共に、休息による効果があったと考えられ、12 ステージ以降のリタイアは、技術的な問題より、マシン・ライダーの疲労が原因になると見るべきでしょう。ところで、10・11 ステージがキャンセルにならず、そのまま走っていたとしたら、ここでも相応のリタイアが発生したと考えられ、全体の完走率はさらに下がったかもしれません。

完走台数 65 台(完走率 33.3%)の 2004 に比べて、2003 は完走台数 98 台(参加 162 台だから、完走率 60.5%)とグッと走りやすかったようです。2003 も、8・9 ステージで完走率が最も低くなっていますが、最低完走率が 2004 は 75% を切っていたのに対し、2003 は 90% と高く、難易度の高いコースではなかったと考えられます。おもしろいのは、どちらも 5 〜 9 ステージの完走率が低くなることで、言い換えると、パリダカを完走するには 9 ステージまでが勝負ということなのかもしれません。


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