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SV乗りはDUCATIの夢を見るのか?

2000/01/07

年も明けて、西暦2000年。Y2K問題も、何事もなかったようですが、油断大敵、髭ボーボー。これから問題が出てきたりして。
さて、本日はちょっと思うコトを書きましょう。
さてSVはご存知の通り、Vツインエンジンを搭載してます。Vツインといえば、思いうかぶのがDUCATI。ベベルギアの古い空冷から、4バルブの水冷916系まで、Vにこだわっているメーカですね。
そのDUCATIにちょい試乗したので、感想などを少々。試乗したのは左の900SSです。オーリンズショックや、ミクニTMR等かなり手が入っていて、ポジションもオーナーの好みに合わせてあり、ノーマルとは、かなり相違点がありますので、まあ、たわ言と思って読んでください。

DUCATI 900SS
DUCATI 900SS

とりあえず、暖気が完了した900SSに跨がる。おお、シート高が低い、両足がべったり。もっとも、走る上でのハナシでは、足つき性など、ど〜でもいいことだが。慎重にクラッチミートして、走り出す。乾式クラッチは少々神経を使うようで、SVあたりの国産の湿式クラッチなみにラフに繋げる感じはない。ガシャンと大きな音をたてるミッションを1速に入れ、軽くアクセルを開け、加速してみる。シュコシュコと大きめの吸気音とともに、驚くほどのトルクで車速を上げていく。普通に加速するなら、装着されたハイスロットルのせいか、ほとんど手首が動かないような、微妙な位置で充分のようだ。
直線で試しにアクセルを大きく開けてみる。一瞬、体が置いていかれるような加速が始まり、それはまるで後から巨人にパンチを喰らったかのようだ。ミクニTMRは、タコメータの指針がドコを指していようと、凶暴な雄叫びを上げ、ライダーを振り落とさんばかりに加速し、シートカウルに腰がおしつけられてしまう。それは、力の塊といった感じで、DUCATIに対し、「洗練された」あるいは「神経質な」というイメージを抱いていた、ワタシの思考を根本から覆してしまった。
そのエンジンフィーリングは大排気量2サイクルにも似ているが、それよりも強烈。かえって2サイクルエンジンの方が洗練されている感じさえする。まさしく、爆弾のようなVツインエンジンだ。
ハンドル位置が下げられ、ステップがオーナーの好みに合わせて、かなり高くかつ後方に位置するポジションのため、ちょっと窮屈なのはいたしかたないが、コーナリングは楽しいマシンだ。強烈に作動するブレンボのディスクブレーキは確実に車速を落とし、リリースすればきっちりバイクを倒しこむきっかけを与えてくれる。直線路でも感じていたが、車体の低い部分にマスが集中している感じで、フラフラする感じは、ほとんどない。オーリンズのショックは、かなり高い速度にターゲットを持ってきているようで、ワタシのペースでは若干固い感じがするが、それでも破綻をきたすような不安感は微塵もなく、しっかり路面に追従しているようだ。とにかく、ギヤがどこに入ってようが、回転数が落ちていようが、かまわずアクセルにレスポンスするそのエンジンはスゴイの一言。極端なハナシ、コーナーをキレイにクリアしようなんて考えるより、強引にインに突っ込み、素早く向きを変えて、バイクを立てて加速したほうが速いんじゃないかとさえ思えてくる。
コンパクトな車体にこのエンジンは、強力、というより、凶暴という感じがした1台であった。

んで、同じVツインとして、SVはど〜なのよっていうと、より高回転側にふられたエンジン性格は、力の塊というより、スムースな回転の上昇を楽しむっていう感じでしょうか。フラットなトルク感はあるけど、アクセルにリニアにレスポンスして、一気にトルクを吐き出すっちゅう感じではなくて、一定の加速で回転を押し上げていく感じ。まあ、悪くはないっすよね、楽しめるし。
ただ、若干大きく感じる車体と、よりツアラー的な性格の濃い足回りは、コーナリングマッシーンっちゅうワケにはいかないんだなぁ。人車一丸となって、コーナーのインにつッこんでいく。まるで引っ張られるかのようにコーナーを脱出していくなんて、感覚は全くなくて、SUZUKIの謳い文句通り、Almost Fast、「おおむね速い」なんだなぁ。もうちょっと分かりやすい性格なら、もっと売れるんじゃないにょかな・・・。

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