カナかな団の躁鬱

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日記

901 Dan Brown : ANGELS & DEMONS

  • 投稿者 首領
  • 投稿日 2005年04月05日 02時56分

カロル・ヨゼフ・ヴォイティワと言えば、ヨハネ・パウロ 2 世のことでして、ついこないだまでローマ法王でした。でした、というのは、天に召されてしまったからですが。

扨、ニュースを見ていた女房、
「ねえねえ、新しい法王って、どうやって決まるのよ?」
と聞いてきました。
「あー、枢機卿ってのが集まって、三日三晩、部屋に閉じこもって、飲まず食わずで会議するのだ。」
「へー、それは大変ねえ。」
「うむ、『根比べ』と言われるくらいだからな。」
とオヤジギャグを言わずにはいられないわけですが、そんな貴方に旬な小説が、ダン・ブラウン『天使と悪魔』でございますな。

そう、今回は、カナかな団の躁鬱には珍しい、読書感想文のコーナーなんですよ。

扨、ダン・ブラウン『天使と悪魔』ですが、ロバート・ラングドン教授シリーズの第一弾でありまして、そう、あのベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』以前の話でございます。まあ、どっちも、基本的には、井沢元彦『猿丸幻視行』みてえだなあと思ってしまったのですが、『天使と悪魔』の方が『ダ・ヴィンチ・コード』よりも、ずっと映画化しやすい小説、というかハリウッドのアクション映画そのままじゃんといった感じでした。

まず、いきなり CERN と来たかと思ったら、まんまパトリック・スチュワート(ピカード艦長じゃなくて、X-MEN のプロフェッサー X )が登場、さらに、アンジェリーナ・ジョリー(トゥームレイダース)か、はたまたミラ・ジョヴォヴィッチ(バイオハザード)かというような女性が登場して、超音速ジェット機がマッハ 15 でぶっ飛んで、その上、W3C 信者には涙ちょちょぎれるティム・バーナーズ・リーの名前まで出てきたりして、話はバンバン進むし、もうアクション映画として十分な出来ですよ。

しかも、読んでいると、はっきりコマ割りまで、ありありと見えてきちゃいそうな展開。もうね、バチカンのオープンセット作って、映画撮っちゃうぞー、て感じ。

まー、『 X-MEN 』とか『トゥームレイダース』とか『バイオハザード』を観賞するのと同等に楽しめる小説、というより、『インディ・ジョーンズ』を観賞するのと同等というべきか……。

映画になったら……見ますよ、たぶん。


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