日本国憲法を ISO-HTML でマークアップするで、色々と試してみたわけですが、つらつら考えてみたら、「第〜条」を『見出し』としてマークアップするのは妥当だとしても、「項」、「号」の番号は『見出し』ではなく、補助情報だと考えられます。さらに、法文の前文等はともかく、条文以下については、行変えで項番号を振るのなら、箇条書きであると考えても差し支えないのではないかと思われ、それなら『見出し』は「第〜条」までとして、それ以下は『リスト』としてマークアップしたら好いのではないかということで、やってみました。
上記資料は条文のページの児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律を元にマークアップし直しました。
で、「第〜条」の前にある括弧で括られた部分。
(目的)第一条
上記例で言うと、(目的)の部分ですが、これって何なのよ?条文のページでは、「第〜条」と同じ dt 要素としてマークアップ(つまり dt 要素を並列に記述)されてましたが、此処では同列の『見出し』なんだろうと解釈して、span 要素のクラス分けで対応しました。
一応、CSS にて、項番号を list-style-type : decimal ; 、号番号を list-style-type : cjk-ideographic ; としてみましたので、UA によっては、号番号は漢数字で表示されたりするはず。
ついでに同じやり方で個人情報の保護に関する法律をマークアップしてみました。
こっちは、首相官邸ホームペ−ジ、情報通信技術(IT)戦略本部の個人情報の保護に関する法律を元にしましたが、原稿が pre 要素のテキストで、変なところで改行してあるので、マークアップが面倒でございました。
「章」の下に「節」があるので、
<h2><span class="article">第一章 総則</span></h2> <h4><span class="title">(目的)</span><span class="article">第一条</span></h4>
ってな感じで、h2 から h4 に飛んでいるところがあって気持ち悪いですが、仕方ないのでしょうねぇ。というか、ISO-HTML では文法上マズイんでしたっけ?
Mozilla ってば、list-style-type : katakana-iroha ; で、ちゃんと「イ」「ロ」「ハ」になるんですねー。
調子が出てきたので、不正アクセス行為の禁止等に関する法律もマークアップしてみました。
元原稿は、情報処理推進機構:セキュリティセンターの不正アクセス行為の禁止等に関する法律です。
元原稿は、ほんのちょっと不思議マークアップで、突然『引用』になってみたり、「?」な部分もありましたが、概ね一定の規則でマークアップ済だったので、マークアップの変更は、それほど手間がかかりませんでした。ベタのテキストよりは、何らかの法則でマークアップしてあったほうが、扱いやすいんですねぇ。
ますます調子が出てきたので、日本国憲法を再度マークアップし直してみました。
前回のマークアップ考察の時の資料を、今回のやり方でマークアップし直しました。ほぽ規則正しくマークアップされてたので、改変はラクチンでした。まあ、だいぶスッキリしたので、こっちの方が好きですね。
おまけ